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東京でお洒落な街の上位に入るであろう青山で莉緒は、M性感マッサージの仕事をしています。今のお店で働く前は、五反田に勤めていました。同僚は、みな化粧っ気がなくって、髪はプリン頭でボサボサ、着ている服は、黒っぽくて、靴はすり減っていたりします。それと皆一様に、大きくて黒いバッグを持っていました。仕事道具といつでもどこでも寝れるように、お泊りセットが入れるためです。

風俗の仕事って、男性客からすると、女性性を求めるものですが、働く女性からすると、手っ取り早く稼げるからとか、規則正しい仕事ができない、風俗以外の仕事しかできないからという理由でしている場合があります。お金があったら楽しく遊んで、お金に困ったら、好きな時間に出勤して稼ぐという繰り返しです。遊びたいという以外に特に目標、目的もなく過ごすのです。そんな考えだから、身なりに気を遣わなくなるのでしょうね。私もそのひとりでした。

私は、そんな自堕落な生活を2年くらいしてました。23歳くらいですね。当時、待機室で30歳過ぎの女性とよく一緒になるときがあったのですが、彼女は、指名がほとんどとれないのです。私が接客を終えて、待機室に戻ってきても、彼女は、ずっと携帯電話を弄ったままです。そんな彼女を見ていたら、「あと数年で自分もそうなってしまうのかな? そしたら自分は、どうするのかな?」って思うようになって、専門学校に行って資格を取ろうって決めたのです。

この自堕落な生活を何とかするには、「自分自身を律し、環境を変えなくては!」と思い、五反田のお店を辞め、青山のお店に移転しました。恥ずかしながら、当時は、貯金がまったくないので、風俗の仕事を辞めることができなかったのです。。

働き始めは、自分の垢抜けなさに恥ずかしくて仕方ありませんでした。黒い服にボサボサ頭、それに似合いもしないルイ・ヴィトンのバッグ。街行く人は、頭からつま先までコーディネートされているのに、私の格好って......。でも、おかげでお洒落に気を遣う楽しみに目覚めたし、結果としてお客さんが、以前にも増してとれるようになりました。お洒落のために、ちょっと出費が多くなったかもしれないけど、遊ぶ機会が減ったので、順調に貯金ができています。この分だとあと半年くらいで、予定額を貯められそうです。目標額に達したら、風俗の世界からすっぱり足を洗って、次の目標に向かって前に進んでいけたらなと思います。